現在国内では、北の大地北海道内にしか生息していない大型淡水魚「イトウ」を絶滅の危機から救おうと、北海道は、釣り人に対し「キャッチ・アンド・リリース(再放流)」の要請を始めました。
禁漁対象以外で、稚魚か成魚かを問わず特定魚種の再放流を呼び掛けるのは初めてで、「イトウ」は成長すると体長二メートル以上になる「幻の魚」として人気があり釣りと保護を両立させる今回の取り組みを、釣り団体も歓迎しています。
「イトウ」はサケの仲間に分類される淡水魚で、日本最大の淡水魚として知られており、体長は1mから大きいものでは1.5mに達します。記録上最大のものでは、1937年に十勝川でおよそ2.1mの「イトウ」が捕獲されたことが記録に残っています。
大きな個体はカエルやヘビ、ネズミ、水鳥のヒナ等を食べることもあるほどの悪食さでも有名で、鹿を飲んだという伝説すらあるのです。
道によると、「イトウ」は現在、道内13水系に生息し、環境省の絶滅危惧(きぐ)1B(絶滅危険度が2番目に高い)に指定され、道のレッドデータブックでも「絶滅危機種」としていますが、漁業資源として重視されているサケやヤマメなどと違い、捕獲規制はありません。
道は「釣っても持ち帰らず、翌年の産卵のため放流を」などと記したリーフレットを1万枚作成し、3月から市町村や宿泊施設を通じて配布し、年間を通じた再放流に加え、「イトウ」の個体数増には産卵時期(3〜5月)の保護が不可欠として、この時期に限っては、産卵場所となる中・上流域での釣りを自粛するよう呼び掛けています。
道は現在、13河川のうち生息数が減っている3水系で「イトウ」を道希少種保護条例で指定し、釣りを含む一切の採捕を禁止することも検討しています。
道が再放流を呼び掛けている絶滅危機種の「イトウ」

記事と写真は北海道新聞より引用・借用しています。
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